ローコスト住宅

ユーザー 石井設計事務所/Ishii Design Office 石井 保 の写真

一般的な建売住宅は既製品を組み合わせることによって作業工程を減らしつつ、複数棟を同じ場所で施工するため効率的に様々なコストが削減されています。
そのため、建築費として単純に判断すれば、量産されることで「ローコスト住宅」になっています。
 

個別に建築される住宅の場合では、倉庫等に使われるような安価な建材を活用したり、仕上げ材を省いて下地材を表す工夫によって直接材料費を抑える設計が多くなります。
またプランによっては、建物の形を単純な箱型に近づけて表面積を小さくすることで、外壁や屋根だけでなく地中の基礎の施工面積も減らすことも可能になります。
  

しかしながら、建築費を抑えたことによって建物の維持費用が掛かったり、日常の生活で必要な光熱費の負担が大きくなれば、長期的には「ローコスト」になりません。
なにより大切なことは、その住宅で心を豊かに暮らすための配慮と、建築費用まで「バランスがとれた設計」ではないかと考えています。