中庭から採光

ユーザー 石井設計事務所/Ishii Design Office 石井 保 の写真

床面積の広い住宅では南面からの光が建物の奥まで届きにくくなり、間口が狭く南北方向に長い形状では日当たりが良くない北面等にも部屋が配置されてしまいます。
そのような場合では中庭を効果的に計画することで、その住空間を豊かすることができると考えています。

しかしながら、中庭のデメリットとしては、単純な四角形の計画と比較すると生活の動線が長くなりやすく、その形状によって建物の坪単価が上がってしまう傾向があるようです。

この建物の立体的形状は、中庭の南側を低く北側を高くすることで光の反射を利用したり、日射角度を考慮して軒の出を計画することで、夏の日差しを遮りつつ冬の暖かな日光を採り入れることができるように計画しています。