道路より高い土地|建築家の設計事例

プランに対してはさほど問題はなかった。ただ、道路に対する敷地の高低差を調整しながら、塀の高さや質感の統一性を調整するため、かなりの時間を要した。

傾斜地の住宅は入り口をどのレベルに設けるかでアプローチにスロープや階段が必要になったり、建物内部に階段やスロープが増えたりします。この施主様は老後のことを考えて、屋内はバリアフリーで屋外に階段やスロープを設けることにしました。

1.5mほどの高低差がある土地の場合、擁壁を設けた上に建築することがセオリーだと思いますが、それでは擁壁に費用がかかり、建物にかける費用が減ってしまうので、法面(斜面)をつくってブロックにて土留めをすることでコストダウンを図りました。

道路と敷地の高低差を利用し、広大な半地下と2台分の駐車場を確保しました。

趣味のスタジオ、バスコート、設備機器類など多くのご要望があり、予算との格闘もありましたが、粘り強く検討し、工務店も良く対応していただいたおかげで実現できました。

この土地の大きな欠点でもある約3mの高低差を利用して、容積緩和が受けられる総地階とし、
要望である3台分の駐車場、大型バイク2台、自転車5台を無理なく収容できた点。
東住戸地階は隣地の承諾により敷地境界沿いにドライエリアを設ける事により、地階でありながら、

内部仕上げに使う材料は、無垢材、珪藻土など質感のある自然素材を使いました。外部でメンテナンスがし辛い部分はアルミルーバー手すりなど耐久性の高いものを使用しています。将来を見据え、地下玄関も設けてホームエレベータ―を設置しました。

傾斜地に逆らわずに建築をし、伸びやかな空間を実現しました

内部は自然素材で仕上げ、ワンルームのような構成で家族の気配が感じられるようにしました。断熱や通風、床暖房等で快適な住環境になっています。

高低差のある敷地と「北米伝統デザイン」のマッチングと内部空間の構成。

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