眺望|建築家の設計事例

敷地は道路と2.5Mほどの高低差があり、その道を挟んだ西向かいには大きな溜池があります。そこで、高低差を利用して堀車庫を設け、その上に住宅を乗せることで車通りの多い道からの騒音や視線を避け、リビングを南西側に配置して採光と眺望を獲得しました。

2階からハッチを付けて屋根(屋上)に上がれるようにしています。晴れた日は、360°絶景で、遊び心満載の小さな建築です。

施主のこだわりも多く有り、木材・新建材・住宅機器・コーディネート部材の仕入れ等、知人が居ての作業だったため、CM(分離発注)工事の提案をしました。プランニングは納得いくまでシミュレーションを繰り返し、予算に治まるよう、設計段階から細かな見積をしながらの設計作業となりました。

厳しい法規制から決められたキューブ型のカタチ。シンプルゆえに力強い。ただし、シンプルすぎないよう、1階の外壁に、水墨をイメージした表情豊かな塗り壁を採用してしています。LDKには、特注サイズの大きな窓を採用することで、眼前に広がる眺望を毎日楽しめます。

敷地のほとんどが傾斜地となっている中で、わずかに残る平場を有効に用いることで、造成工事を極力少なくするよう計画しました。
傾斜地の高い側に建てることで、より遠くまで眺望を楽しめる利点も併せ持っています。

リビングとデッキの床は、同じヒバの無垢材を使用する事により、内部と外部のつながり、そしてその先の琵琶湖への眺望という広がりを実現しました。
また、屋根、庇、北側の外壁には、基本的に錆びる事がなく100年以上の耐久性があると言われているチタン亜鉛合金を採用しています。

太平洋の大海原を見渡すことのできる高台に建つ住宅の計画です。

木造二階建ての住宅です。玄関を兼ねる土間を設け、ご家族のつながりの場としました。

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